バクの日記

人生旅行の途上で出会ったもの

雑誌の存在感

普段はあまり雑誌を読まないのですが、新型コロナ関連の情報をインターネットとテレビ以外からも収集したく、売店でまとめて購入しました。

 

週刊文春

週刊現代

アエラ

 

文藝春秋

中央公論

 

まず週刊誌についてですが、一言でいって酷いです。

誰の書いた記事なのかほとんど分からない(アエラは署名があった)。二次情報、三次情報の裏も取らずに憶測を平気で記事にしている。こと新型コロナ関連については週刊誌ですでに情報が古い。

 

最も酷いと思ったのは、各記事の意見について、その雑誌としての統一見解がないということです。週刊で発行している以上、その週の中での見解は編集長が責任をもって統一するべきです。それが、各記事でバラバラ、場合によっては全く逆の意見を書いている。

 

皮肉にも統一感が感じられる点は、目先のウケ狙いや世間の不安をあおることを目的として記事を書いていると感じられるところだけです。

 

週刊誌の発行部数は年々低下しているそうです。それはインターネットの普及が原因だと言われており、確かにそういう面もあるでしょう。しかし、週刊誌衰退の最も大きな原因は、報道の質の低下がネットニュースや質の高いブログ等との比較によってあぶり出されてきたことではないでしょうか。

 

月刊誌については、さすがに編集の統一感はあるものの、情報の古さは絶望的です。トピックによるのですが、新型コロナのように展開が速い話題については、印刷される時点でもう意味をなさなくなっている記事もあります。直前に差し替えるなど工夫しないと電子版メディアの後塵を拝するのみになってしまいます。

 

新型コロナの世界的蔓延によってあらゆる社会構造は大きな変化を遂げるでしょうが、出版文化もその例外ではないでしょう。

 

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